猫が苦手なこと・
好きなこと

警戒心の強い猫と仲良くなるための接し方を知っておきましょう。猫が好きな遊びやスキンシップを工夫しながら距離を縮めていくことが大切。猫が苦手な接し方や状況にならないよう心がけることも必要です。

家族への警戒心を解いてもらう

猫は慎重な性格なので、まずは家族が危険な存在ではないとわかってもらうことが大切です。迎えたばかりのときはかわいがりたい気持ちを抑え、一方的なスキンシップはやめましょう。最初は猫の存在を意識せず、必要な世話をすることから始めます。子猫は打ち解けやすい傾向にありますが、根気よく付き合いましょう。

猫が好きな遊びで距離を縮める

猫は遊びが大好きです。家族に少しずつ慣れてきたら、“猫じゃらし”などのおもちゃで遊んでみましょう。警戒心が強い猫は、スキンシップよりも遊びのほうが距離を縮めやすい傾向があります。鼻を付け合う猫同士の挨拶を真似して、猫の前に指を1本出してみるのもおすすめです。

猫がなでられて喜ぶポイント

猫は自分でグルーミングができないところをなでられると喜びます。特に好む頭周りやあごの下をやさしくなでてみて、気持ち良さそうなら背中まで続けましょう。腰を軽く叩くと喜ぶ猫もいますが、逆に嫌がる猫もいるので見極めを。身体の末端にある足先や尾、弱点となるお腹は苦手なので、最初はスキンシップを控えましょう。

好きなにおいはマタタビ!

マタタビは猫の中枢神経に作用して恍惚状態にさせる植物です。粉末や実、枝などが市販されています。マタタビには興味津々で近寄ってくる猫が多いので、仲良くなるためのにおいとして少量を活用するのも一案。ただし子猫はマタタビのにおいに反応しないこともあります。苦手なにおいはタバコやミカンです。

猫が苦手なことを把握しよう

  • 大きな音や声
    話しかけるときも小さくやさしい声を意識しましょう。
  • ひげや体が濡れる
    身体をきれいにしたいとき、最初はウェットティッシュから。
  • 目を合わせてじっと見つめられる
    猫にとって攻撃の前触れのサイン。チラッと見る程度にします
  • 抱きすぎ、触りすぎ、かまいすぎ
    しつこいスキンシップは猫にとってセクハラになります。
  • トイレが不衛生
    きれい好きな猫のためにこまめに掃除をしましょう。
内田 恵子 獣医師
監修
内田 恵子 獣医師

元ACプラザ苅谷動物病院統括院長。JAHA内科認定医、JAHAこいぬこねこの教育アドバイザー。小動物臨床に35年間従事した後、現在ペットの動物病院でのストレスを軽減し、問題行動を作らない技量を広めるため活動中。