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DOG 負担をかけずに
体を清潔に保つ老犬ケア

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体力の低下や足腰の衰え、ふらつきなど、
老化や体調不良などの症状のある高齢のワンちゃんのシャンプーやボディケアは、
体への負担を減らすためにもスピーディかつ安全に行うなど、若い頃とは違った配慮が必要です。
今回は、自宅で行う老犬のシャンプーなどのケアのポイントとコツをご紹介します。

お話を伺った先生三浦 裕子
(ペットケアサービスLet's)

ペットケアサービスLet's代表。JAPANペットケアマネージャー協会、日本ペットシッター協会、日本ペットショップ協会などで、プロ向け講座や各カルチャースクールでも講師を務める。主な著作、監修に『4歳からはじめる愛犬の健康生活習慣』『7歳からのシニア犬とのしあわせな暮らし方』がある。
http://lets-pet.com/

INDEX

こまめな「部分洗い」で
汚れをためないことが大事!

シャンプーは体に負担がかかるので、年を取ったらなるべく回数を減らしたい、という飼い主さんは多いことでしょう。けれども、実際には、高齢になるほど排泄物などで体が汚れがちになるため、体を清潔に保つためにはこまめなケアが必要になってきます。
老犬のボディケアでは、一番のポイントは「汚れをためないこと」。シャンプーの回数を減らすと、たまった汚れを落とすのに時間がかかるため、愛犬の体にどっと負担もかかります。むしろ、「お尻周りだけ」「お腹周りだけ」「顔だけ」など部分洗いの頻度を増やせば負担が分散されますし、全身をシャンプーするときにも時間が短縮できます。
また、ケアしやすいように、汚れがつきやすい部分の毛をカットするのもよいでしょう。大型犬の場合は、洗うほうも体力勝負になってきますから、椅子に腰掛けて洗うなど、お互いの負担を減らすことも大切。シャンプーが重労働になっていると、どうしても億劫になって回数が減ったり後回しになりがちなので、飼い主さんも楽ができて、こまめに洗える方法で行いましょう。

汚れやすいデリケートゾーンは
やさしく念入りに

「顔まわり」は汚れが一番目につきやすい部分です。涙やよだれなどは空気に触れて酸化することで毛が茶色く変色するので、酸化する前に取ってしまえば汚れもニオイもなくなります。目のまわりや口元は水を含ませたスポンジで毎日拭き取りましょう。歯磨きができずに歯石が着いていて口臭がある場合は、水を含ませたコットンで拭いてそれ以上悪化させないようにします。耳の中なども汚れてニオイがこもりがちになるので、コットンなどでやさしく拭き取ります。排泄物で汚れやすい「お尻まわり・陰部」も念入りに。特に、寝たきりになると痩せてきて皮膚がたるみ、オシッコが後ろ足の内側を伝って「お腹まわり」も汚れやすくなります。

耳(耳垢)、目の周り(涙や目ヤニ)、口の周り(歯石やよだれ)、足の裏(汗)、お腹まわり(排泄物)、お尻まわり(排泄物)

また、「足の裏」もしっかり洗いましょう。寝てばかりいて歩かないから汚れていないと思われがちですが、足の裏は汗をかく場所なので、肉球の間が汗で蒸れて臭くなることもあります。
これらの汚れがつきやすい部分は、皮膚がやわらかい、犬にとってのデリケートゾーンでもあります。ゴシゴシこすると皮膚を傷めるので、スポンジなどでやさしく洗ってください。

負担をかけないシャンプーのコツ

無理に立たせず座った状態でもOK

床がすべりやすいと踏ん張ることで体力を消耗しますし、転倒すればケガにもつながります。足腰が弱っている老犬を浴室でシャンプーするときには、床にシリコン素材などの滑り止めマットを敷いて行いましょう。
体を洗うのに無理に立たせる必要はありません。座っていても洗うことはできるので、体がふらつかないように支えながら、ワンちゃんが楽な姿勢で洗うことが大切です。

お湯の温度は湯気が立たないぬるめで

お湯の温度は30℃くらいで、湯気が出ない程度のぬるめが適しています。犬の体温は37~38℃くらいですが、体の表面の温度はそれよりも低いので、人ではかなりぬるく感じる30℃程度のお湯でも寒がることはありません。
むしろ、湯気を吸い込むと咳き込みやすくなり、気管支や肺など呼吸器にダメージを与えたり、心臓にも負担をかけます。また、皮膚にかゆみがある場合も、温度が高いと血行がよくなってかゆみが増すこともあるので、浴室内に湯気が立ちこめる状態は避けましょう。
シャワーから直接お湯をかけると体に刺激を与えるので、たらいなどにくみ置きしたお湯をゆっくりかけてください。

シャンプー剤は泡立ちよりも泡切れが大事

汚れのつきやすい場所から洗います。シャンプー剤の泡が立ちすぎるとすすぎに時間がかかるので、スピーディに行うためには泡切れが重要です。泡切れをよくするためには、使う分だけボトルなどに小分けにして水で薄めておきます。泡を立てすぎないようにしながら軽く洗い、くみ置きのお湯でしっかりすすぎます。

吸水性のよいタオルで効率よく乾かす

手早く乾かすためにはタオルドライを念入りに。吸水性の高いタオルを使ってしっかりと水を吸い取ることで、ドライヤーの時間を短縮することができます。
タオルで十分に水分を吸い取った後、ドライヤーで根元から乾かします。空気がたくさん入ったほうが早く乾くので、ドライヤーの風量を強くして、熱くなりすぎないように温風と冷風を入れ替えながら、毛を逆立てるようにしながら空気を送り込んで乾かしましょう。

寝たきり犬は毎日のケアですっきりと

完全に寝たきりになった場合には、浴室でのシャンプーは負担もリスクも大きくなります。無理に全身をシャンプーしなくても、汚れやすい場所をこまめに部分洗いすることで、体を清潔に保つことはできます。
寝たきりでも「汚れをためないこと」が基本。顔まわりやお尻まわりなどのデリケートゾーンは、ウェットティッシュや濡れタオルなどを使って、毎日きれいに拭き取ります。お尻まわりは、体のサイズに合っていて吸収体のよいおむつを使えば、排泄物がしっかり吸収されるので、必要以上に汚れることもありません。体全体はそれほど汚れないので、ぬるま湯で濡らしたタオルで拭く程度でも大丈夫です。

拭くだけでなくしっかりと洗いたいときには、体の下にペットシートを敷き、薄めたシャンプーで汚れの目立つ部分を洗い、ぬるめのお湯で洗い流します。水分を吸収するペットシートなどをうまく利用すれば、寝ている状態のままその場で洗うことができます。
シャンプータオルや水なしシャンプーは便利ですが、皮膚の弱い犬ではかぶれてしまうこともあるので、低刺激のものを選びましょう。

体以外の身の回りも清潔にも
気をつかおう

高齢のワンちゃんは寝ている時間が長いので、いつも過ごす場所もきれいに保つことも大切です。部分洗いでせっかく体をケアしても、タオルやベッドが汚れていて本末転倒。汚れやニオイがつきやすいタオルや毛布はこまめに洗濯をして取り替えます。こまめに洗えないベッドなどは、ペットシートを敷いた上にカバーを掛け、カバーを取り替えるようにして、ベッドそのものを汚さない工夫をするとよいでしょう。

愛犬の若さと清潔さは、飼い主さんが日頃のちょっとした気づかいによって保たれます。老犬のケアのコツをしっかりつかんで、こまめなボディケアを心がけましょう。

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