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CAT もしも生後間もない子猫を拾ったら
~生まれたばかりの赤ちゃん猫の育て方~

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もしも、あなたが手のひらに乗るほどの小さな赤ちゃん猫を拾ってしまったら!?
赤ちゃん猫を助けるためには、どうしたらよいでしょうか。
過去にメインクーンのブリーダーとして数多くの子猫を取り上げ、現在は保護猫活動の中で、数百頭の赤ちゃん猫を育ててきた経験からその方法をお伝えします。

お話を伺った方岩田 麻美子

1989年から19年間メインクーンのブリーダーとして、またこのねこの魅力を伝えるために1996年からTICAのジャッジとして20年間活動。
今までに関わった猫の数は1万頭以上。現在は、ブリーディングやジャッジで蓄えた知識を、飼い主のいないねこの保護・新しい家族捜し、TNRなどのボランティア活動に役立てています。東京都動物愛護推進員、動物取り扱い責任者、ねこ観察家、ねこ写真家、ライター、NPO法人どうぶつの福祉を考える会理事長。
http://doukai.org/neko/

監修の先生内田 恵子 獣医師
(元ACプラザ苅谷動物病院統括院長)

小動物臨床に35年間従事した後、現在は動物病院運営のためのアドバイスを開始している。JAHA内科認定医、JAHA認定パピケアスタッフであり、動物病院で動物の入院中ストレスや診察中ストレスを軽減し、病院で問題行動を作らないような技量を広めるため活動中。

INDEX

子猫と出逢うシーズンは春

メス猫の発情は日照時間に関係するといわれており、日照時間が徐々に長くなってくる1月後半から、発情期を迎えはじめます。猫の妊娠期間は約63~65日(58~70日の幅)。3月から5月にかけて、保護される赤ちゃん猫が一番多い季節です。
もし、どこからか子猫の鳴き声が聞こえてきたら、まずはその声の出所を探してください。もしかしたらあなたの姿を見て、親猫が子猫に近づかなくなる可能性もあるので、いきなり子猫のそばには行かないで、離れて様子をうかがいましょう。子猫のそばに親猫がいたら、できる限り刺激しないようにその場を離れます。しかし、子猫が声を張り上げて30分以上鳴き続けていても親猫が寄ってこないようであれば、子猫の生存率はどんどん下がってしまいます。

あなたの目の前で消えていく命が見過ごせないのであれば、覚悟を決めて助けてください。幼い子猫には、2~3時間おきの哺乳や排泄、温度管理などかなり手のかかる世話が必要です。また、子猫が無事に成長したあと、その猫の生涯の面倒を誰がみるかという問題も発生します。保護主のところで飼い続けられないのであれば、新しい家族を探さなければなりません。もし、自分で育てることができない場合は、早めに動物病院や愛護センターに相談し、保護猫のボランティア活動をしている方を紹介してもらいましょう。

赤ちゃん猫を助けるために最初にすること

まず必要なことは体温確保です。赤ちゃん猫は自力では体温調節ができません。放っておけば低体温になり死んでしまいます。身体の中心から手足に向かって優しくマッサージしながら、使い捨てカイロやペットボトルにお湯を入れたものなどで身体全体が温まるようにしましょう。もし、身体が冷え切って体温が戻らなければ、40~42度ぐらいのお湯に浸けて、赤ちゃん猫の身体に温もりが戻るまで、マッサージを行います。また、ぐったりしていて、身体の皮膚をつまんで引っ張ったときに皮膚の戻りが悪ければ、脱水を起こしている可能性があります。早めに動物病院へ連れて行きましょう。もしも近場に開いている動物病院がなければ、応急処置として電解質液や5%未満のグルコースを含んだ白湯を、脱脂綿に含ませ口に数滴ずつ流し込みます。脱水症状が落ち着いついてきたら、子猫専用ミルクを与えましょう。

授乳は、乳首の小さな子猫用のほ乳瓶や、針のついていない注射器、スポイトなどを使います。上手に飲めない子猫も多いので、飲ませるときは容器を過度に押し出したりせず、子猫の気管にミルクが入らないように、細心の注意をはらってください。
生後2週齢ぐらいまでは2~4時間おきに、2~4週齢は4~5時間おきに、ウンチの様子を見ながら、子猫が飲みたがるだけ与えます。子猫用ミルクの溶かし方などは、ミルクのパッケージの裏面等に書かれている商品内容に従ってください。
さらに、ミルクを飲ませた時間、飲んだ量をメモして、時間を決めて子猫の体重を毎日計ります。1週間平均で1日7~13g増えていれば成長は順調です。

排泄を手伝ってあげましょう

赤ちゃん猫は自力では排泄できません。ミルクを飲ませる前と後、ガーゼや脱脂綿、ティッシュなどでお尻をリズミカルにポンポンと軽く叩き、排泄を促しましょう。オシッコは出ても、ウンチがなかなか出ないことがあります。出ないからといって、お尻をこすると柔らかい赤ちゃんの皮膚を痛めてしまうので、こすりすぎないように注意してください。もし、1週間以上、ウンチが出ないときは獣医師に相談しましょう。
母乳を飲んでいる子猫のウンチは濃い緑色~濃い茶色ですが、人工乳で育て始めると、黄色っぽい練り歯磨きのようなウンチになります。水っぽい軟便は下痢なので、飲ませる量や濃度を調節します。ウンチが出たあとは、ウェットティッシュ等できれいに拭き取り、お尻がただれないようにしてあげましょう。カチコチのウンチが出るときは、ミルクを少し薄目に溶かして与えます。

赤ちゃん猫に最適な環境作りとは

健康なお母さん猫に育てられている子猫はフワフワでピカピカです。赤ちゃん猫の健康状態を安定させるためにも、子猫はいつも清潔な環境に置いてください。ノミやダニ、シラミなどがついていないか確認し、もしもいた場合は獣医師の指示を仰いでください。
子猫は、柔らかいフワフワした毛布やフリースなどを敷いた小さめのダンボール箱に入れます。箱の周りや下に、ペットヒーターやカイロを敷いて、赤ちゃん猫の身体を時々触り、冷たいと感じなければ、環境温度は生後1~2週では32~34度、その後は24~27度前後を保てるようにしてください。お母さん猫の体温(約37.5~38.5度)以上の高温に長時間触れていると、子猫は低温やけどを起こす可能性があるので、子猫が温かい暖房具から逃げられる工夫もしてください。健康状態が安定し、順調に成長していれば、子猫はほとんど鳴かずによく眠るはずです。

赤ちゃん猫の成長と注意点

赤ちゃん猫の目は生後4~13日ぐらいで開きます。目が開いても、見えるようになるまでに時間がかかります。子猫の目は、直射日光やカメラのフラッシュなどの強い光に弱いので、薄暗い環境が適しています。
生後3週齢を過ぎて、歯が生えてきたことを確認できたら離乳を開始します。離乳食は、ベビーキャット用の専用離乳食や子猫用ミルクでベビーキャット用のフードをふやかしたもので、最初は1日1回一舐めさせて、ウンチの様子を見て、問題なさそうでしたら徐々に増やしていきます。
出産後24~72時間以内に出るお母さんのお乳を初乳と呼び、赤ちゃん猫はこの初乳を飲むことでお母さん猫から強い免疫力をもらいます。初乳が飲めているかわからない子猫は、免疫力が弱いので、早めにワクチン接種をし、ワクチンの抗体ができるまでは、ほかの猫との接触を避けるなどして、感染症から守ってあげましょう。

この記事で紹介された商品について

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